私は昔から、身につけるものを選ぶことが好きでした。
服や髪型は、自分らしさを表現する小さな手段だったように思います。
今の私はアクセサリーにおいては、案外無頓着です。
でも、子どもの頃は違いました。
幼稚園に上がる前から、ネックレスは欠かせない存在。
身につけるものへの興味は、その頃からあったように思います。
制服があった学生時代も、「校則の範囲内ならいいでしょう」と、髪のおしゃれを楽しんでいました。
お団子をいくつか作ってみたり、分け目をギザギザにしてみたり。
ヘアゴムやピンは黒か紺。
決められたルールの中でも、できることはある。
そんな小さな工夫で、自分らしさを楽しんでいました。
大人になってからも、服を選ぶ基準はずっと「自分が心地よいか」「自分らしいか」でした。
好きな色。
好きな素材。
着たときに気分が上がるもの。
服は、私自身を外側へ表現するものだったのです。
でも、環境が変わると、服との付き合い方も少しずつ変わってきました。
天候。
仕事内容。
社会の中で自分が置かれる場所。
服は自己表現だけではなく、その環境と自分をつなぐものでもある。
そんなことを感じるようになりました。
夏が苦手な私に、今年は半分外仕事という試練
そもそも私は、夏が大の苦手です。
これまでの仕事はずっと、基本的にはエアコンの効いた室内での仕事でした。
それでも、通勤途中の電車待ちや移動だけで、夏はかなりのストレス。
暑さに弱い私にとって、夏の外出はそれだけで小さな試練でした。
それなのに今年の夏は、さらに暑くなっているというのに、仕事の半分は外。
うへえ。
外仕事では、基本的に長袖を選んでいます。
ただ、まだ夜が明ける前の時間だけは別。
日差しのない時間帯は半袖です。
時間帯によって服を使い分けています。
日が昇ってからの外出では、肌を守ることも大切です。
暑いからといって、単純に薄着にすれば快適というわけではありません。
直射日光を避けること、汗をかいた肌への刺激を減らすこと。
特に日差しを直接浴び続けないだけで、身体の疲れ方はかなり違います。
酷暑の中では、涼しさだけではなく、身体への負担を減らすことも服の大切な役割なのだと感じています。
昨年ですら「夏、まじツラ」と思いながら、服の力を借りて乗り切りました。
選んでいたのは、風を通すもの、肌に張り付かないもの。

高島縮の、体にまとわりつかないトップス。
インド綿ボイルの薄いスカート。

高島縮は、吸汗速乾性、通気性、そして肌離れの良さが特徴の生地です。
細かなシボ(凹凸)があることで、肌との接触面が少なく、汗をかいても生地がべったり張り付きにくいのです。
アームカバーは、中川政七商店のものを使っていました。

肌に触れるものは、できるだけストレスのないものを選ぶ。
それが私の夏服選びでした。
初めてのワークマン
そんな私が今年、初めて足を踏み入れたのがワークマンでした。
ネットで酷暑対策の服として紹介されているのを見て、気になって行ってみました。
購入したのは、トップス1枚とアームカバー2つ。

まず驚いたのが、アームカバーの価格。
安い。
最近のロングタイプのアームカバーは、手頃なものでも3,000円前後する商品が多い中、ワークマンでは580円。
「試してみるにはいい値段」と購入しました。
実際に使ってみると、これがなかなか良い。
さらっとしていて、思った以上に快適でした。
化繊100%を避けてきた私が選んだソロテックス
トップスは、ネイビーのソロテックス素材のラグランTシャツ。
本当は色を選びたかったのですが、残っていたのは1枚だけ。
でも、ネイビーなら普段の服にも合わせやすそうです。
これまで私は、スポーツ向けの化学繊維はどちらかというと避けてきました。
綿や麻の自然な肌触りが好きだったからです。
でも、今年の汗の量は、もう綿が吸い取れる範囲を超えている気がします。
帝人フロンティアが開発したソロテックスは、ストレッチ性や快適な着心地を特徴とする素材。

半日着てみた感想は、最初こそ化繊特有の違和感が少しありました。
でも、さらっとしていて、汗をかいてもまとわりつきにくい。
そして、丈夫そう。
雑に着られる安心感も、暑い夏には大切な機能だと感じました。
服は、その時の自分と環境をつなぐもの
52歳になり、働く環境が変わり、身体の感じ方も変わった今。
服には、自分を表現する役割だけではなく、自分を守る役割もあるのだと思いました。
ドレスコード展で見たように、服は社会との関係の中で存在しています。
何を着るかは、単なる好みだけではなく、その人がどんな場所で、どんなふうに過ごしているかともつながっている。
酷暑の中で働く今年の夏。
好きな服だけではなく、今の自分を助けてくれる服も味方につけながら、乗り切っていこうと思います。






