窓辺のチューリップとくま

最近のインターネットは、とても速い。

出かけた場所。
買った服。
その日の気分。

スマートフォンで撮って、すぐ投稿する。
そんな「撮って出し」の楽しさも、私は好きです。

でも、慌てて書いた言葉って、あとから読み返すと「なんか違ったな」と感じることがありました。

有明海の夕暮れ

熱狂していたはずなのに、薄かったり。
逆に、その時は言葉にできなかった感情が、何年も経ってから急に輪郭を持ったり。

なので今、ここでは、少し時間を寝かせた話を書くことが多いです。

ロンドンで暮らしていた頃のこと。
昔好きだった服や雑誌。
香りや音楽。
古いマンションに惹かれた理由。

「昔のことばかり書いてるな」と思われるかもしれません。

私と娘、2009年

でも、自分の中では全部ちゃんと今に繋がっています。

50代になって振り返ると、
「あの頃、なぜあんなに惹かれていたんだろう」
と、やっとわかることがあるんです。

私はそれを、自分の中で「発酵」する時間だと思っています。

1993年のニールズヤード

もちろん、猫のことや、その日の出来事を書く日もあります。

けれどこのブログでは、
少し時間を経たからこそ見えてくるものを、大事にしていきたい。

すぐ消費される言葉というより、
あとからふと読み返したくなるようなものを。

そんな気持ちで、ゆっくり書いています。

窓辺のチューリップとくま


今も独自の視点を持ち続ける 暮しの手帖 のような存在は、本当に好きです。

アポロ、35mmで撮影