シャーリーテンプル、甘い砂糖菓子の世界。それを娘は「蛸」の八本足で踏み越えた。
iPhotoの整理をしていたら、2017年の夏、娘を撮ったものが出てきました。
いろんな場面の彼女をたくさん撮っているんだけど、これは、今改めて味わいたい1枚。
蛸のTシャツとの出会い
当時、彼女は学校の寮で生活していて、月に1〜2回会うか会わないか。
このTシャツは仲の良い雑貨屋さんにもらったそう。
大きな蛸のプリント。
本人、とてもお気に入り。
自慢されました。
私は「へえ〜」とだけ言って、写真を撮りました。

シャーリーテンプルという「夢」
私は、娘が小さい頃からシャーリーテンプルを特に好んで着せていました。
ランドセルまで揃えた、甘く完璧な夢のような子ども服です。
2026年で52周年。
このブランドが描く世界は、ただ砂糖をまぶしたような甘さだけじゃない。
どこかに「毒」があって、いたずらっ子のような「お茶目」が潜んでいる。
完璧に整えられたフリルの中に、ふとした拍子にのぞく、計算されていない少女の奔放さ。
それはどこか、可愛らしさという檻を内側から蹴破るような、強い生命力でもあります。


だからこそ、あの日、彼女が自慢げに見せてきた「グロテスクな蛸のプリント」は、 唐突なようでいて、実は私たちが愛した世界の延長線上にあったのかもしれません。


コントロール幻想の終わり
改めて。すまん。
今見ると、すごくいい。
反応薄すぎた。ほんとにすまんかった!
甘いフリルの隙間から、ぬるりと八本の足がはみ出していく。
それは、母が用意した「完璧な甘い世界」を、娘が自分自身の手で「毒のある、最高にクールな世界」へと塗り替えた瞬間でした。
シャーリーテンプルの甘さを、吸盤で吸着。
母のコントロール幻想を、ぬるっと超えていく。
制限をかけるつもりなんてなかった。
海へ行くつもりじゃなかった。
でもやっぱり、好みの押しつけはあったのかも。
軽やかな越境
自分の”好き”を八方に広げる娘。
素晴らしいね!
このグロさ。
人間を捉えてるのね。
そのときは、蛸がいる、くらいの感覚でした。
襟ぐりの開きも絶妙。
こういう、大胆なプリントって気合いは入っているのに襟が詰まりすぎていて、着ると妙に野暮ったくなることも多いものです。
でもこれは違います。
いいもの、いただいたのね。













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