家の履歴書|西早稲田の一戸建て
週刊文春の連載「家の履歴書」を読むのが好きだった。
さまざまな人が、生まれ育った家や、人生の中で印象に残っている家について語るインタビュー記事だ。
話をもとに描かれた間取り図なども載っている。
私も間取り図を描くのが好きだった。
今は全然描かなくなった。
久しぶりにあの家を思い出して、図にしてみようとしたら、ずいぶんぎこちないものになってしまった。
西早稲田の一戸建て。

今だったら、最寄りは東京メトロ西早稲田駅になる。
当時はまだ駅が工事中で、JR・西武線の高田馬場か、東京メトロ早稲田駅を使っていた。
都バスの便も良かった。
とても工夫された家。
階段は全てカーペットで、手すりつき。
床もカーペット、もしくはコルクだった。
壁もコルク、白い塗り壁。
ワイングラスが床に転がってしまったときも、割れなかった。
小さかった娘も安全に生活していた。
① 2階、吹き抜けの階段脇は棚。
かなりの量が収納できる棚で、我が家は本棚として利用していた。
いつも明るいエリアで、床はカーペット。
快適なので、小さい娘は何か引っ張り出して、寝転んで読んでいた。
住み始めた頃は、帯を外して遊んでいたので、完全な書籍を残しておくという自分では気づかなかった決まり事を放棄することにした。

② 階段で2階に上がると、壁一面が鏡になっている。
しかも、このエリアの天井はガラス張りだ。
バスルームから続いていて開放的。
さらに、雨が降り出したら、家にいながらわかる。
洗面台もあるカウンターで、メイクを思い切りできる環境だった。
全体の広い鏡の画像が残っていないのが、残念。
空ボトルと鏡の汚れ、水垢。
若くて雑だった。

カエルの歯ブラシスタンドは、今でも使っている。
③ 最高に、よかったバスルーム
不動産屋で間取り図を見たときに、この天井ガラス張りに、とても惹かれた。
家賃は当時住んでいたところから倍以上になる。
けれども、住む経験を得たい!
私を目に入れても痛くない、熊本の祖母に相談し、入居に必要なお金を工面してもらった。
いえい。
元夫のおかげもあって、三人でここに住むことができた。
泊まりにくる友だちも、シャンプーなども含めて、「最高!」と称えてくれた。
そうでしょ!


洗面台カウンターの紹介で、「雨が降り出したら、家にいながらわかる。」と書いた。
このバスルームも、そう。
半露天みたいで楽しい。
風呂キャンどころじゃない、シャワーだけでも浴びたい造り。
トイレも1階だけでなく、ここにもある。
バス同室であることは、全く問題ではなかった。
④ 1階ダイニングエリア。
キッチンから小上がりの東向きで撮ったもの。

小上がりにあるカウンター向こうの窓は、障子だった。
そうだった。
そして、その窓には電動シャッターが付いていた。
初めての電動開閉に、いつも感動していた。
ここのキッチンは、電熱機1口だけだったけれど、問題なく料理していたと思う。
カッコつけて、通販生活で扱われていた、スウェーデン製のエレクトロラックスのノンフロン冷蔵庫を導入した。
ワインラックも付いていた。
⑤2階、なんでもルーム。
屋根裏から見下ろした、2階。
東の掃き出し窓だけでなく、壁も含めた東側すべてにカーテンボックスがついていた。
そういう演出がある。
すごいなー!と驚かされた。
そこへ、マリメッコのロッキをオーダーし、投入。
人形劇の舞台みたい。
家中のカーテンがオーダーしたロッキだった。

豚のおもちゃ箱あたりから、少し見上げる。

ハシゴと階段の中間のようなもので、屋根裏に上る。
このハシゴに娘は座っていたりもした。
私が作った小さい椅子に「あたしわ しやわせの よかん❤︎」と落書きしていて、ほほえましい。

⑥ セキュリティ!
ちんまりコックピットみたいと思った。
そもそもこの家は、高齢のお母さんのために建てられたとのこと。
とても考えてあるなあと学ぶことだらけだった。

建てられたのは1990年代頭だと思う。
当時としては先進的ではないか。
コルクを壁に使うことも知らなかった。
他にも、1階西側には、納戸として使えるエリアがあった。
ここには深型の陶器シンクがあり、靴を洗ったりしていた。
洗濯機もこのエリアに置くよう設計されていた。
壁一面がオープン棚。
プリンタも、ここに設置していた。
勝手口もあったが、ほぼ利用したことがない。
屋根裏はちょっとハイジ気分。
1階小上がりでは、娘はパソコンで遊んでいた。
ローマ字入力を始めた。
アメ横でのお菓子の戦利品を広げることもあった。
私のネイルポリッシュを使って、大胆にも白い塗り壁に愛らしい絵を描いてしまったこともあった。
目を離している隙に。
あまりに素敵な絵だったので、住んでいる間はそのままにしていた。
退去するときに、元夫がヤスリを使って、何事もなく元通りのようにした。
















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