三毛猫の小梅は、ツンデレです。
こちらから撫でようとすると、ちょっと迷惑そうな顔をすることもあります。
サッと、どこかへ行ってしまうこともしばしば。
でも、そんな小梅を撫でていたある日、ほとんど音のしない「ニャー」が聞こえました。
口は、ちゃんと鳴いている形。
でも、声はほとんど出ていません。

これが、いわゆる「サイレントニャー」なのかと思いました。
猫が口を開けて「ニャー」と鳴く仕草をしながら、ほとんど声を出さない鳴き方です。
そのときの小梅は、撫でられながら、こちらに向かって小さく鳴いていました。
なんだか、甘えているように見えました。
いつもは、そんなに素直ではない小梅です。
だから余計に、その小さな「ニャー」がうれしかった。
ちゃんと声を出さなくても、
「ここにいるよ」
「もうちょっと撫でて」
とでも言っているような気がしました。

ところが、息子が帰ってくると話は別です。
玄関から息子が入ってくると、小梅は途端におしゃべりになります。
「ニャー! ニャー!」
「ねえ、ねえ、聞いてよ!」
「あのね、今日ね!」
そんな感じで、かなりはっきりした声で、ずっと話しかけています。
ずっとです。
私に見せる小梅と、息子に見せる小梅は、少し違う。
私には、ほとんど聞こえないくらいの「ニャー」。
息子が帰ってくると、今度は「ニャー! ニャー!」と、はっきりした声で話しかける。
たぶん息子にも、サイレントニャーをしているのだと思います。
ただ、息子にはそれだけでは足りないのでしょう。
ツンとしているくせに、甘えるときはちゃんと甘える。
そして、甘え方にも、小梅なりのいろいろな形があるらしい。

小梅の鳴き方には、音量というより相手との関係が出ているのかもしれないです。
この静かな鳴き方は、子猫が母猫に甘えるときにも見られるものです。
つまり、サイレントニャーは本来、安心感や愛情、信頼を伝えるための手段として使われ、信頼できる相手だけに向けて出す、特別なメッセージともいえるでしょう。
猫のサイレントニャーって何?その意味と愛情が伝わる接し方を解説より









