私にとって、乳がん治療の中で一番つらかったのは抗がん剤でした

術前抗がん剤を3クール(3週間おき3回目)を終え、脱毛が始まり、徐々に身体中の毛が抜けていきました。

本当に全ての体毛がなくなるんだなと、俯瞰で眺めつつ、もう無理と治療を投げ出したい気持ちでいっぱいでした。

とにかく、だるくて毎日が辛い。

そこまでしなくてもいい。
自然淘汰でいい。
そうなったとしても、痛みだけ抑えてくれれば、それでいい。

歯磨きも、まともにできなくなっていました。

無気力。
歯ブラシを手に取る気力が、どうしても湧きませんでした。

ずっと診てもらっている歯科の先生に相談すると
「歯磨きがきついときは、無理してやらなくていいですよ」
と言ってくださいました。

嗅覚が鋭くなり、入院時は米の匂いが立ち上がってくるだけで、食べられなくなりました。
途中から、病院食はご飯ではなくパンに変えてもらいました。
それでも、かじれませんでした。
退院すると、無理にでも食べていました。
そのせいか、体重はあまり変わりませんでした。

家では、ほとんどベッドでゴロゴロしていました。

そして、ネット通販の自営業も完全にはやめませんでした。

とはいえ、積極的に売る気力はなく、宣伝もしない。
更新もほとんどしない。

ただ店を閉めることもせず、気づいた人だけどうぞ、というような逆販促の状態で、のらりくらりと続けていました。

私の小さな職場は、以前は慌ただしい場所でした。
忙しいときには1日に100件以上出荷することもありました。
荷物が多くなる日は、前もって運送会社のお兄さんに伝えておきます。
顔馴染みのお兄さんたちは、外で会っても挨拶をするような関係でした。

抗がん剤治療の頃には、その荷物がほんの数個になっていました。
こればかりは、必ずお待たせせずに、お客様のもとへ届けたくて続けていました。
疲れているわ、出荷数が激減しているわ、それでも何か聞かれることはなく、いつもと同じように荷物をもって行ってくれました。

完全に店を閉める気には、なれませんでした。

そして、抗がん剤を全8クール終えるまでのことは、あまり覚えていません。

抗がん剤治療が終わり、右乳房の全摘出手術を受ける少し前、ウィッグ+帽子姿の私

抗がん剤治療が終わり、右乳房の全摘出手術を受ける少し前。
スキンヘッドでもいいかなと思っていましたが、電車に乗るときなどは人に気を使わせてしまってはいけないと思い、ウィッグをかぶっていました。
まつげもありません。
まゆは描いています。

私にとって、乳がん治療の中で一番つらかったのは抗がん剤でした。

私の体験は2018年のものです。
治療内容や副作用対策も少しずつ変わっていますので、現在の化学療法について知りたい方は、横浜市立みなと赤十字病院乳腺外科の解説ページも参考にしてみてください。
わかりやすい内容です。

乳がん治療の記録をまとめています。

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