新しいヘルメットを前に「大丈夫か、私……?」と思った瞬間、実は頭の中で再生された曲がありました。
真心ブラザーズの『Freeway Scream』という曲。
1999年8月発売のアルバム・GOOD TIMESに収録されています。

歌詞の中に、東名高速の出口を降り損ねて、そのままどこまでも走り続けてしまう2人が「夏なんでOK」なんて言い、こう続けます。
“大丈夫か?僕ら”
まるで違うシチュエーションなのに、「大丈夫か、私……?」とシンクロしてる気がしてしまったのでした。
「夏なんでOK!」の精神で、どこへ向かうかも分からず突き進むような青さ。
降り損ねた高速道路をそのまま突っ走るような、スリリングなスピード感。
それに比べて、50代になった今の私が原付を前に感じている「大丈夫か?」は、もっと現実的で、地に足がついた(というか、転びたくないという切実な)戸惑い。
運転する、ということは共通しています。
だけど、あの曲が持つ「ちょっと途方に暮れながらも、でもまあ行っちゃえよ」という可笑しみと、今の私のドキドキは、どこか深いところで共鳴しているような気がしてなりません。
「大丈夫か、私……?」
そう苦笑いしながらも、心の中では「まあ、夏なんでOK!」ということにしちゃって、新しいヘルメットを被ろうっと。






