
2025年10月。
1年半勤めた会社を退職し、次の仕事が始まるまでの有給休暇期間を利用して、ずっと気になっていた場所のリフォームを決行しました。
資金は、コツコツ積み立てて戻ってきた財形貯蓄。
これを「これからの暮らしをより良くするための投資」として使うことにしたのです。
家を設計してくださった方に相談したところ、信頼できる大工さんを紹介していただき、お弟子さん、電気工事の方、壁紙専門の方の計4名という、それぞれの分野のプロフェッショナルが揃った体制で進めていただけることになりました。
今回のリフォームのポイント
| 場所 | トイレの出入り口および内装 |
| 主な工事内容 | リビング側の壁をふさぎ、脱衣所側に出入り口を新設。クロス張り替え。 |
| 壁紙 | サンゲツ FE76217(ターコイズブルー) |
介護用から「今の暮らし」へ
わが家はもともと、母と祖母の二人暮らし、そして介護を想定して建てられた家でした。
そのため、トイレの出入り口がリビングに面していたんです。
介護の面では目が届きやすく便利だったのですが、今の生活スタイルで考えると、来客時や普段の生活の中で気まずさがあるのも事実でした。
リビングにいると、どうしてもトイレの出入りや音が気になってしまう。
家族側も来客側も、なんとなく落ち着かない空気があったんですよね。
そこで今回、思い切ってリビング側の壁を完全に塞いでもらうことに。
代わりに、脱衣所側へ出入り口を移設しました。

介護を前提にした間取りから、今の私たちの暮らしに合った動線へ。

小さな工事ですが、毎日の過ごしやすさは想像以上に変わりました。
大好きな「ターコイズ」に囲まれて
壁紙はサンゲツのFE76217。
パッと目を引く、それでいて不思議と落ち着く、美しいターコイズブルーです。
トイレのような小さな個室だからこそ、思い切った色使いができるもの。
完成した空間は、まさに理想通りでした。

最近の壁紙には消臭や抗菌など、さまざまな付加機能がついたものも多くあります。
もちろんそうした機能も魅力的ですが、シンプルなものを選びました。
「また気分が変わったら、その時に気軽に張り替えればいい」
そんな風に軽やかに考えられるのも、リフォームの楽しさのひとつかもしれません。
ドアを開けるたびに、「あ、いいな」と思える。
そんな、自分にとって気分の上がる場所になっています。
実は、元出入り口の壁になった部分に、そのままトイレと同じものを使うことを提案したのは私。
リビングと同じ色味で統一するよりも、少し変化をつけたほうが空間にリズムが出る気がしたんです。
アクセントウォールとして。

もともと脱衣所やトイレは、ロマンチックな花柄の壁紙でした。
同居を始めた頃から、「どうして母はこれを選んだの〜!」と、内心ずっと気になっていた場所でもあります。
だから今回、長年の小さな懸念がようやく晴れた気分です。
頭の中の間取りを、現実へ
今回のリフォームでは、動線変更のイメージや壁の位置、細かい部分まで、私自身で図も使ったりしてお伝えしました。
長年「こうだったら暮らしやすいのに」と頭の中で考えていたことを、ようやく形にできた感じです。
そして驚いたのが、大工さんの仕事の早さと正確さ。
こちらの図や希望を考慮しながら、その場ですぐ計測し、「こういうことですよね」と、ほとんどズレなく理解してくださいました。

完成した空間も、まさに思い描いていた通り。
長年の経験がある職人さんって、本当にすごいんだなあと感動しました。
職人技に支えられて
紹介していただいた大工さんは、本当に腕の良い方でした。
今回のトイレ工事だけでなく、エクステリアのウッドデッキ補修まで、とても丁寧に対応してくださいました。
しかも驚くほど良心的なお値段で……。
あまりに良心的すぎて、ここには詳しく書けないほどです(笑)。

ウッドデッキについては、既存とまったく同じ木材を探して揃えるのではなく、大工さんがお持ちの材料の中から、用途として合うものを選んでいただく形にしました。
もちろん、既存と完全に同じ色味や質感ではありません。
でも私は、その“少し違う感じ”がむしろ面白いなと思ったんです。
長く使ってきた場所に、新しい表情が少しだけ混ざる感じ。
結果としてコストも抑えられましたし、余剰材料を活かせるという意味でも、自分にはしっくりくる方法でした。
全部を均一に整えるより、少し違うもの同士が自然に馴染んでいくほうが、今の暮らしには合っている気がしています。

実は今、中庭についても素敵な提案をいただいています。
次はそこをもっと心地よい空間にしていくために、少しずつ節約しながら計画を練っているところです。
信頼できる職人さんとの出会いって、家を長く育てていく上で、本当に大きな安心感です。
工事が終わったあとには、大工さんがお餅を持ってきてくださったこともありました。
こちらも慌てて家の中からお菓子を探してお渡ししたりして、なんだか昔ながらのやり取りみたいで、嬉しくなったんです。
なんと今日も筍を持ってきてくださいましたよ!
家を整えるというのは、設備を新しくすることだけではなく、人との縁や、これからの暮らしを少しずつ育てていくことなのかもしれません。


