実は私、パーソナルカラーって、自分にとっては不要だと思ってて。
馬鹿馬鹿しいとすら感じています。
反逆的で自由な空気とは真逆で、まるで校則みたい。
確かに、きれいに見せてくれる指標かもしれない。
結婚式の写真を最高に美しく残したいとか、就活で好印象を狙いたいとか、そういう場面ではきっと役に立つはずです。
似合う色と好きな色は別の話。
黒い服が好きな人もいる。
鮮やかな緑が好きな人もいる。
少し変わった色のアイシャドウを見ると心が躍る人もいる。
私はそちら側なのです。
1999年くらいだったと思います。
当時働いていたマリークヮントの売場に、4色のピンクの布がやってきました。
顔の下に当てて、季節に見立てていくのです。
スタッフもお客様も、それをひとつの判断材料として受け止めていました。
似合う色を見て納得する人もいれば、ちょっと違うと笑う人もいて、自由な基準でした。
ピンとこなければ選ばない。
好きなら、パーソナルカラーは参考にする。
そんな距離感が自然にありました。
最近は骨格やパーソナルカラーという分類があまりにも前に出てきて、少しノイズのように感じることがあります。
販売に繋がりやすいのでしょうね。
つい最近まで働いていたアパレルでも、私のオンラインにおけるスタッフコーデのプロフィールには骨格やパーソナルカラーを載せていました。
業務として求められているから書く。
それだけのことでした。
それ以上でも、それ以下でもありません。
私にとって大事なのは、気分とか、ちょっと面白いかどうかとか、そういうものです。

手元に残っている1990年代後半のマリークヮントのパンフレット『Mary’s BAZAAR』。
当時、無料で配布されていたもの。
いつ見ても、新鮮で美しい。
マリークヮントはこう言っていました。
“Everybody can wear just the things they want… No rules.”
「着たいものを、誰でも自由に着ればいい。ルールなんてない」
その言葉は、ただのスローガンではなく、彼女がつくった世界そのものでした。
ルールに縛られず、「これが好き」「今日これを着たら面白そう」という自分の直感を信じて進む楽しさ。
その感覚こそが、私にとっての「自由」です。






